Count down12/31 2001.12.31



「いよいよ大晦日だな。そっちはどうだい?」
「準備オッケ〜っ!!」
「じゃぁ早速始めようか」
「だな。それじゃぁ手塚、頼むよ」
「あぁ…では、コホン・・」
「もぉ〜そんな堅苦しいのは無しで早く言ってよ〜!!」
「分かってる…今年も1年良くやってくれたと思う。もう俺らは2月になれば卒業だが、残りの者が頑張ってくれる事を信じて…乾杯!」
「かんぱ〜いっ・・!!」

 大晦日、青学レギュラー陣は揃って不二家に集まっていた。
 このメンバー揃ってのカウントダウンもこれが中学最後になる。
 名残惜しい思い。そんな思いを胸に秘め、メンバーは思い思いその時間を楽しんでいた。


「ねぇ不二先輩の弟さん、また会ったね」
「弟じゃねぇ、俺は不二裕太 だ」
「不二先輩の弱点教えてよ」
「はぁ!?兄貴の弱点…!?」
「そう、だってこの人全然隙見せないしさぁ」
「クス、越前君。それって良い方に受けとめていいのかな」
「さぁね」
「周助に弱点なんてあるのか…!?」
「ねぇないの?」

「強いて言えば、裕太かなぁ、クス」
「はぁっ…!?なっ何言ってるんだよ、お前!!」
「だって僕裕太大好きだもの」
「ばっバカなこと言ってるんじゃねぇよっ……!!」
「あら、本当の事じゃないの?姉さんも裕太のこと大好きよ」
「クス。姉さん、いつの間にいたの?」
「フフ、周助もまだまだね」
「姉さん、越前君の決め台詞取っちゃだめだよ」
「あら、そうなの?クス。ごめんなさいね」
「いえ…」

 由美子にリョーマは外方を向いて答えた。目線は泳いだままだ。照れから来る恥ずかしさがそうさせているのだろうか。

「にゃ〜!!もしかしておチビ照れてる!!?」
「え、そうなの?」
「ちっ違いますってっ…!!」
「へぇ、お前でも照れる事なんてあるんだな、由美子さんキレイだもんなぁ。そりゃこんなキレイな人に見つめられちゃぁ、照れねぇ方がおかしいって」
「だから違いますってっ…!!」
「越前君、そうならそうだと言ってくれればいいのに」
「だからぁっ・・うわっ!!」
「クス、君かわいいわね」

 由美子はリョーマを自分の胸に埋めるように抱きしめたものだから、リョーマの小さな身体はすっぽり由美子に埋もれてしまった。

「ちょっ・・ちょっと離して…」
「姉さん、越前君苦しそうだよ。離してあげたら?」
「あ、苦しかったかしら」
「いいな〜おチビ!!俺も抱きしめて欲し〜っ!!」
「こら英二、妙なこと言うんじゃないって」
「そんなに抱きしめて欲しいなら僕がしてあげるよ」
「この際不二でもい〜からヌクモリちょうだいっ!!」
「おっおい英二っ…!」
「クス。英二、温かい?」

 不二は英二の背中に手を回し、自身の身体を英二と密着させた。どこから見ても仲の良い、否、もはや良過ぎるくらいの光景であった。
 その時、それを見ていた裕太はリビングを出ていってしまう。

「裕太…!?ごめん、英二。今度は大石にやってもらって」
「えっ不二っ・・!?」


 周助は裕太の後を追って階段を駆け上がる。
 しかし、裕太は今の周助と英二の姿が気に食わなかったのか自分の部屋に戻ってしまったのだ。



「裕太…入るよ?」

 周助は裕太の部屋のドアを軽くノックし、裕太のいる室内に入っていくと裕太の座っているベット横に腰掛けた。


「裕太、どうしたの?まだ終わっていないのに…もしかして帰ってきたばかりで疲れてしまったの?」
「ちげぇよ…」
「じゃぁ何で……」
「お前さっき英二さんと抱き合ってたじゃねぇか。どういうつもりだよ…」
「クス、それで拗ねてたの」

「っんだよ、ガキみたいだって思ってるんだろ」
「裕太…分かっているだろ?僕が本当に好きなのは裕太だけだよ」
「どうだか・・な」
「これでも分からない?」

 周助は裕太の口を奪うと、周りを舐めまわすように舌を挿れた。そして、優しくそっと裕太の肩幅のある身体を抱きしめる。

「兄貴…」
「僕が好きなのは裕太だけだ。心から抱きたいと思うのは裕太だけだよ」
「ぁっ……」


 見つめ合いながら二人はベットに倒れこんでいく。
 部屋のドアはいつの間にか閉められていた。


 今年も残すところ数時間でこの1年を締めくくろうとしている。
 一階のリビングではそんな二人の姿を知る由も無く、賑やかに盛りあがっていた。


 今日は12月31日。NEW YEARS EVE。


>>>New Year1/1




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この続き(番外)として1周年を記念した年賀メール企画というのをやってました。
これはお申し込み頂いた方のみ1/2に配信させて頂いた幻(?)の小説です。