When You Wish Upon A Star11
-星に願いを- 2002.11.12



「やぁっ・・不二…ぁんっ・・イくっ・・イっちゃうっ…っ!!」
「僕もっ…もう限界か・もっ…っ……あっ…!!」

僕達は何もかも脱ぎ捨て、互いの躰を抱きしめ合い、絡め、そして果てた。
皆、今頃何してるんだろう。そんな現実との瀬戸際をさ迷いながら、
僕は今もこうして英二を抱きしめている。

「クス。すごく可愛かったよ…英二。ね、躰汚れちゃったからまた一緒にお風呂入ろうか?」
「えーまたぁ?俺、もう疲れたぁ…」
「でもこのままじゃパジャマも汚れちゃうよ?」
「うにゃぁ・・それでもい〜もん…」
「クスクス。じゃぁさ、僕がお風呂場まで英二のこと運んであげるよ。それならいいよね。そのままで居て、ね?」

「えっ…?」

僕の言葉にきょとんとする英二を抱えるようにして抱き上げ
(いわゆるお姫様抱っこというヤツだ)、僕はバスルームまで連れて行った。
僕自身、行為の直後でかなり体力が消耗されているにも関わらず、
何とかそこまで運ぶことが出来たのには正直驚いている。

クス。日頃のハードなトレーニングメニューの成果が
こんなところで発揮出来るなんて、思ってもみなかったよ。


「さてと、こんなにしちゃったからキレイに洗わないとね」

ユニットバスだから少し窮屈だけど、それも僕達が多少密着すれば済むこと。
僕は英二を自分の前に座らせると、手に取った石鹸を良く泡立て
丁寧に彼の躰を洗っていく。

泡にまみれた英二はくすぐったそうにに躰をよじり、
僕に身を委ねたままだ。

「うー・・不二、楽しそう…」
「だって英二、本当可愛いんだもの」
「ブー・・そればっかぁ…あんなに泣いてたくせにさ…」
「クス。さっきはね・・でももう大丈夫、吹っ切れたから」
「ちぇっ切り替え早いよなぁー…」
「クスクス。英二の感じてる顔見たら全部吹っ飛んじゃった」

「なっ何言ってるんだよぉっ!!」

真っ赤になって反論する英二はとても可愛い。
そんな有りのままの姿が可笑しくてクスクス笑ってると、
英二は拗ねた表情を僕に見せた。

僕は手に付いた泡を洗い流し、口を尖らせる英二の唇を優しくなぞると
ごめんね、と其処にキスする。

すると、すぐに英二の顔は緩み、目も空ろになって来るんだ。
そうなると僕もここで止める気がしなくなってしまうもので。

自然に其処へと手が伸びていってしまう。

「もう今日はダメっ!ダメだかんなっ」
「えーちょっとだけ、ダメ?」
「ダメなのっ!!」
「そう、残念だなぁ…じゃぁ明日ね?」
「ん…」

僕が微笑むと、英二はコクリと小さく頷いてくれた。
恥ずかしそうに俯いている姿がまた可愛さを増して見える。

「クス。石鹸流すね」
「うん…」

シャワーを出し、英二の躰についている泡を全部流すと、
僕は幸せ過ぎるお願いを英二にした。

「僕の躰も洗って欲しいな」
「ん、いいよ」

快く承諾してくれた英二に身を任せ、躰を洗ってもらう。
夢中になってゴシゴシとタオルを擦る英二に、僕はとても幸せを感じていた。

こんな可愛い君を独り占めしている僕は
とんだ果報者だよね。

「おっしゃ、完璧っ!流すよ〜?」
「うん」

シャワーのお湯で僕の躰に付いた泡は全て洗い流された。
後ろから抱くようにして英二と湯船に浸かると、いろんな話をした。


他愛も無いことだけど、僕には英二と過ごす
そんな時間がとても嬉しかった。


「ふわぁ〜・・なんか今日は疲れたぁ…眠ーい……」
「クス。僕も疲れたからもう寝ようか」
「うん。俺パジャマ着替える〜…」
「歯磨いて寝なね」

「そーだ・・どこやったけぇ…」
「クスクス。眠そうだね」
「だって不二とエッチして体力消耗したんだもん…」

「…そうだね、今日はゆっくり休んだらいいよ」
「うん」

パジャマに着替え、一緒に歯を磨いて、
英二は眠たい目を擦り、先にベッドに潜り込んだ。

僕は、カーテンの隙間から漏れる月夜の明かりに目をやる。
夜空は相変わらず星がキレイに瞬いていた。


もし、願いが叶うとしたら
僕は英二とずっと一緒に居たいよ。

今まで見え隠れしていた僕の不安は
いつの間にか何処かに消え、残るのは確かな一つの想いだった。


永遠なんて有るわけ無いけど、
それでもずっと英二と一緒に居れたら…


窓際で英二のことを想い、
僕はようやく眠りについた。

「おやすみ、英二…」





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